三重工場長 ごあいさつ
「お客様がタチカワ製品を安心して使っていただいている姿」を常に思い描きながら、日々さまざまな製品を製造しています。ご存知のとおり、タチカワはペン先から工業用ステープルまで多種多様の製品を製造しており、その一つ一つの製品には独自の工夫とノウハウを盛り込み、お客様の求める商品を作るため、日々研鑽を続けています。
時代がどれだけデジタル化やグローバル化が進んでも、変わらないのは経験豊富な人の目による品質チェックと、どうしても機械や海外の方には難しいとされる人の手による加工技術です。私どもの工場は、品質チェックおよび技術力共に、非常に高いレベルで業務に取り組んでいます。
例えば、ペン先は先端の切り込み部分にインクがちょうど良い充填量になるように、ミクロンの精度を必要とする微細加工をしています。
ペン先の切り込み工程では、毎日研ぎの職人がルーペ越しにミクロン単位で刃をチェックしながら研ぎ澄ますことで加工が可能となり、加工前のペン先を機械にセッティングにおいても少し位置ずれするだけで不良になります。最終検査においては、1本の不良も見逃さない眼力で、日々何百、何千本のペン先を目視チェックしています。
以上のように、技術力とノウハウを兼ね備えた製造スタッフによりミクロン単位の精密加工を実現し、ペン先が生まれています。
工業用のステープルや連結釘では、機械が製造しているだけと思われがちですが、機械の点検・整備などのメンテナンスや金型・材料などのセッティングは、熟練した製造スタッフの目と手で実施しています。また線材を加工(切断/曲げ)し出来上がったステープルを梱包までできるよう、私ども独自の工夫と自作で自動化するなど改善活動も活発に実施しています。
以上のような過程を経て生み出されるタチカワの製品には、人間味があり、職人の息吹と愛情のようなものが感じられると思います。
タチカワはこれからも、更なる高次元の品質と技術力を目指し、お客様に信頼されるモノづくりを続けていきます。
工場長 八田 俊和
タチカワグループの品質を生む三重工場

株式会社立川ピン製作所の製品は、三重工場から生まれています。1935年創業以来、こだわりつづけたお客様の求める商品をつくりつづけるため、常に研鑽を続けてまいりました。
現在、どのメーカーも海外での材料調達や加工を行うことが一般的になっており、私たちもその流れとは無縁ではありません。しかし、日本のモノづくりとは何か、お客様が求めるタチカワの品質とは何かを常に問い続け、可能な限り、日本での作業にこだわってモノづくりを行っています。
例えば、ペン先の割り込などは、ミクロの精度での仕上がりが求められます。割り込むための刃は、職人が毎日手で削りだすことで品質を生み出しています。その他、ステープルやねじなども、品質維持のための要所要所の作業は日本で行っています。
私たちが常に思い浮かべているのは、お客様の姿。作業中にどのようなことを求められているか、チャンスがあればヒアリングし、いつも思いを馳せて製造しています。作業を終えたときに、笑顔になれますように。それは、私たちが創業時から持ち続けている思いでもあります。
使用される方、使用された方、双方が笑顔になれるように、今日も、私たちはプレス加工技術を用いて、社会に貢献する企業でありたいとベストを尽くしています。