(新)JIS A 5556工業用ステープルのご案内
認定商品
- ステープル J-10 (JIS呼び 10□ J)
- ステープル J-04 (JIS呼び 4□ J)
- ステープル M-07 (JIS呼び 7□ M)
- ステープル(フロア用) MA04 フロアステープル (JIS呼び 4□ MA)
ステープルの形状及び寸法の規格
ステープル及び一連のステープルの形状及び寸法は、下表による。
なお、一連のステープルの連結本数が45本〜130本以外の場合は、受渡当事者間の協定による。
※弊社呼称V線ステープルはT線ステープルより強度のあるAT線ステープルを採用しております。
AT線ステープルはT線エアタッカでご使用ください。
ステープル及び一連のステープルの形状及び寸法 (単位: mm)
呼び a) | 外幅(A) | 内幅(B) | 足長さ(c) b) | 線厚(D) | 線幅(E) | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ラス留め用 | 建築、家具、木工 及び梱包用 |
|||||||
4□ J | 5.4以下 | 3.5以上 | – | – | 10〜25 | ±0.3 | 0.06±0.07 | 1.15±0.07 |
10□ J | 11.5以下 | 9.6以上 | 19〜25 | ±0.3 | 6〜25 | |||
7□ M | 8.9以下 | 6.4以上 | 19〜32 | ±0.3 | 13〜32 | ±0.3 | 0.85±0.07 | 1.25±0.07 |
9□ M | 11.5以下 | 8.9以上 | 19〜25 | 19〜25 | ||||
4□ MA | 6.3以下 | 3.2以上 | – | – | 16〜50 | ±0.3 | 1.05±0.07 | 1.25±0.07 |
7□ MA | 9.2以下 | 6.2以上 | 19〜32 | ±0.3 | 19〜32 | |||
6□ T | 9.6以下 | 5.9以上 | 25〜40 | ±0.3 | 19〜40 | ±0.3 | 1.30±0.07 | 1.63±0.07 |
8□ T | 11.5以下 | 7.3以上 | 25〜65 | 25〜65 | 1.37±0.07 | 1.58±0.07 | ||
9□ T | 13.0以下 | 9.0以上 | 1.30±0.07 | 1.63±0.07 | ||||
16□ T | 19.2以下 | 15.4以上 | – | – | 16〜40 | |||
22□ T | 26.0以下 | 21.8以上 | ||||||
23□ T | 26.5以下 | 23.0以上 | 1.20±0.07 | 1.80±0.07 | ||||
8□ AT | 11.5以下 | 7.7以上 | 25〜65 | ±0.5 | 15〜65 | ±0.5 | 1.40±0.07 | 1.65±0.07 |
9□ AT | 13.0以下 | 9.0以上 | 20〜65 | |||||
16□ AT | 19.2以下 | 15.4以上 | – | – | 13〜40 | |||
22□ AT | 26.0以下 | 21.7以上 | ||||||
23□ AT | 27.1以下 | 23.0以上 | ||||||
8□ Q | 12.2以下 | 7.6以上 | 45〜65 | 1.68±0.07 | 1.88±0.07 | |||
呼び a) | 外幅(A) | 内幅(B) | ラス留め用 | 建築、家具、木工 及び梱包用 |
線厚(D) | 線幅(E) | ||
足長さ(c) b) | ||||||||
注 a) □ は、ステープルの足長さを示す数値である。足長さが10mm未満の場合は、足長さを示す数値の前に0を追加する。 b)ステープルの足長さは、それぞれの規定値の範囲内で1mm単位に定めることができる。 |
JIS認定に関する各種情報
1. 改正までの経緯と弊社の取組み
この規格は、1993年に通商産業大臣(現、経済産業省)にて制定(以下.旧規格という。)された後、今回の改正に至りました。原案作成団体として弊社を含めた日本自動釘打機ステープル工業会は、JIS原案作成委員会を組織し、JIS原案を作成し日本工業標準調査会で審議・議決され2012年3 月21日付で公示されました。
弊社では、住宅性能向上のお役に立てるよう、積極的にJIS認証製品の投入を進めております。更に旧規格では、これまで市場での導入事例が無く、このたび業界では初めてとなるJIS認証製品を市場に投入する運びとなりました。
近年、建築分野では、住宅の長期耐久性が課題となっており、耐震性、耐久性などを考慮した建築の部位におけるステープルの役割が、今後益々重要となる事が考えられます。今後も、工業用ステープルにおいて、社会的・時代的ニーズへの対応、環境、健康、施工性、安全性などに配慮した品質・性能を追求していきます。
2. 具体的な改正内容
今回の改正では、ステープルの種類分けを使用用途によって区分し、特に耐久性が要求されるラス留め用のステープルの性能が新たに規定されました。さらに建築分野で使用されているステープルの中で、種類の追加および見直しと、全ての種類のステープルに用いる素線の引張強さが規定されました。
F線のステープルは,防水紙留めなどによく使用されている為、ラス留め用ステープルとの混用を防ぐために規格から除外されることとなりました。
3. 種類
建築分野への対応強化が考慮されて下表に示すように、用途によってラス留め用(L)と、建築・家具・木工及びこん包用(K)とに区分されました。
種類 | 種類を表す記号 | 主な用途 |
---|---|---|
ラス留め用 | L | 主にラスを木質系下地などに留め付けるのに用いる。 |
建築・家具・木工及びこん包用 | K | ラス留めを除く建築・家具・木工及びこん包に用いる。 |
※(L)ステープルは、建築・家具・木工及びこん包用にも使用できます。
4. ステープルの材料(素線)の引張強さ(K・L )
ステープルの材料として使用される鉄線(JIS G 3532)で種類を明確にするため、普通鉄線およびなまし鉄線が、明記され、さらに性能規定として、ステープルに用いる素線の引張強さが下表の通り規定されました。
素線径を表す記号 | 素線径 mm | 引張強さ N/mm2 |
---|---|---|
J | 0.92±0.05 | 750~1200 |
M | 1.10±0.05 | 700~1100 |
MA | 1.20±0.05 | 650~1100 |
T | 1.53±0.05 | 650~1100 |
AT | 1.58±0.05 | 650~1100 |
Q | 1.83±0.05 | 850~1150 |
5. ラス留め用ステープル(L)の性能基準
ラス留め使用する際の耐久性規定は重要との観点から、ステープルの材料である鉄製の平線を用いて耐食性試験(中性塩水噴霧試験)200時間後の最大引張荷重が右表の通り規定されました。
ラス留め用ステープル(L)は、この規格を満たす材料で生産されます。
素線径を表す記号 | 最大引張荷重(単位:N) |
---|---|
J | 400以上 |
M | 750以上 |
MA | 850以上 |
T | 1250以上 |
AT | 1400以上 |
6. 製品の呼び方
JIS規格での製品の呼び方は下記になります。
a) 種類を表す記号 Kの場合は省略してもよい。
b) 内幅(呼び寸法)
c) 足長さ(呼び寸法)
d) 素線径を表す記号
e) 材料を表す記号 鉄線の場合は省略してもよい。